あ、風? 景色の向こうには…

風景論以後

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展:風景論以後

時:2023[R05]08.11 Fri.→11.05 Sun.

所:東京都写真美術館

 

先入観を持たないで訪れたのだが、
正直、油断できない企画だった。

展示から感じた「風景」は…

眼前のそれはリアルな存在か!?を問う姿勢。
簡単に消費されない「風景」の映像化への挑戦。

1970年代、均質化する「風景」への異議申し立て。
いわく殺伐とした表現の契機となる「風景」。

当たり前のように映る(写る)それは本当の「風景」か。
日常の「時間」を意識的に定着させようとする試み。

当然かもしれないが「時間」についても
思いを巡らせることになった、多様な「風景」

展示の契機は、松田政男の著作「風景の死滅」らしい。
中平卓馬発刊の雑誌「Provoke」の存在も大きい。

撮影が禁じられていましたので、
ここでは具体的な展示の紹介ができません。
写真や映像について、別の視点を探りたい方は、
ぜひ来館のうえ、対峙してみてください。

ちなみに会場内で流れている映像を全て観るには
数時間(8時間?)かかるとのことです。
それはちょっと無理だった私でした…
辛抱強く無いゆえ。(⌒-⌒; )

そうそう、
第二章で取り上げられている崟利子が撮った
〈伊丹シリーズ〉の舞台は、懐かしい土地。
あぁ、そこはJR駅からすぐの所の街並みだ、など
どこにでもありそうな日常的な景色が
淡々と淡々と淡々と、現実から少しずつ
ずれていくかのように映し出されている…

◎会場構成
・2000– │笹岡啓子、遠藤麻衣子
・1970–2010 │ 今井祝雄、清野賀子、崟利子
・1968–1970 │《略称・連続射殺魔》、中平卓馬
・風景論の起源 │大島渚、若松孝二

 

【参考】

◎東京都写真美術館 https://amzn.to/3Qad9Xq
◎中平卓馬 https://amzn.to/3ZX4riG
◎大島渚 https://amzn.to/3M5Ewjc

 

[2023.10.07 / 2023.10.17 update]

 

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