字を活かし紙を束ね産む その源流ここにあり

市谷の杜  本と活字館◎常設展示

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展:市谷の杜  本と活字館◎常設展示

時:2023[R05]08/20 Sun. 

所:市谷の杜  本と活字館 

 

1886(明治19)年、この地に造られたのは

秀英明朝体でおなじみの秀英舎。

その後 1935(昭和10)年に大日本印刷となる。

今世紀に入っての再整備の一環として

生まれた文化施設が「市谷の杜  本と活字館」。

 

一階は、工場の一部を再現した「印刷所」

活版印刷と製本に使う道具などが展示。

 

本作り工程のひとつとして、「作字・鋳造・文選・植字・印刷・製本」という

流れがあり、それらに関する貴重な現物展示や、

ゲーム感覚で遊び楽しめる工夫もある。

 

2階は、ワークショップ等が開催できる「制作室」と

企画展が開催される「展示室」がある。

そこでの『宇野亞喜良「万華鏡印刷花絮」展』へは8月20日に訪れた。

《下記を参照》

https://www.instagram.com/p/CwW_yT_rAfq/

 

さて、コンピュータによるDTP[Desktop Publishing]

以前の文字組の主流は「活字」と「写真植字」。

日本の出版文化に大きく関わってきた大切な技術だ。

 

DTP直前の日本の印刷製本において重要だった

写真植字についてのとても興味深い本が

この春に発刊されたので紹介しておこう。

「杉浦康平と写植の時代 - 光学技術と日本語のデザイン」(阿部卓也著・慶應義塾大学出版会)¥4,000+税

https://amzn.to/3tenHvT

 

ここは初来館だったが思いのほか満足した。

外はまだ明るい。防衛省(以前は「庁」)の脇を抜け

島田左内の名に因んだ「左内坂」を降り

市ヶ谷駅へと向かったある夏の夕暮れ…

 

【参考】

DNP文化振興財団 https://amzn.to/3ZCQuGq

杉浦康平 https://amzn.to/3rB0DHi

慶應義塾大学出版会 https://amzn.to/3rA7IaV

 

[2023.08.20 / 2023.10.01 update]

 

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