前や後、横を向き、辿り着いたは番外地? [2]

横尾忠則展「銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」 

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展:横尾忠則展「銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes」 

時:2023[R05]05/15 Mon. 〜 2023[R05]06/30 Fri.

所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー

 

梅雨の2023 / 06 / 29 Thu.《その1からの続き》

常に先を走り続けている横尾忠則デザイン、

美大生の頃は、戸惑いと共に憧れが共存していた。

私的な世界観をモチーフに描く独特で強力な世界に

少し距離を置きたくなる一方、

時空を自在に超える空間構成力にワクワクさせられた。

 

なんといっても絵に力があり、独自の描写が

自由な世界創作への気持ちを掻き立ててくれる。

 

大阪万博(EXPO’70・1970年)

「せんい館」を手がけた真意を当時はわからなかった。

週刊漫画雑誌「少年マガジン」

シンプルで画期的な表紙構成には驚いた。

劇団「天井桟敷」のポスターや

ファッション誌「流行通信」での感覚も気になっていた。

音楽面では「Santana 」等のレコードジャケットで

展開される世界観に惹きつけられた。

 

さて、会場へ戻ろう。

階段を降りると、そこはブラックホール。

さらに横尾ワールドへ導かれていくという趣向だった。

 

燦々と陽のあたるオモテ街道、Y字路、横道を問わず、

自分の感性と共に進む…

そんな生き方の片鱗に触れられた展示を堪能した。

…久しぶりの銀座七丁目。

 

それにしても、膨大な数をよく保管してるなぁと驚く。

個々の仕事への比類なき愛着?

全ての記録を通しての作品化?

やはり、あらゆるモノが吸い込まれるブラックホールか…

 

*その2:写真cap[図録より引用]

◎マリリンモンローの性の実録「週刊プレイボーイ」(ポスター指定紙)1969

◎安吾フェスティバル(ポスター指定紙)1974

◎ターザンがやってくる「GRAFIS」(イラスト原画)1974

◎RADO  Ceramica(ポスター指定紙)1990

 |Chrome Hearts(ポスター指定紙)1977 ほか

◇踊り場に貼られた今回のポスター[Design: Tadanori Yokoo and Daichi Aijima (Yokoo's Circus)]

◎太田克彦著「東京ゴールドラッシュ」(イラスト原画)1981-1983

 |Family / 家族の肖像(版画原画)1974 ほか

◎タイトル不詳(Tシャツ原画)1982

◇地下フロアの会場風景(床に照らされる銀河)

◇DNP銀座ビル外観の演出

 

[2023.06.29]

  

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