階段をのぼると 島 だったり

岩崎美ゆき写真展「よあけの深淵」

*画像はSNSで> INSTAGRAM → https://www.instagram.com/p/CmBAs2-LwAl/


展:岩崎美ゆき写真展「よあけの深淵」
時:2022[R04]11/22 Tue. 〜 11/27 Sun.
所:ギャラリーニエプス   https://www.niepce-tokyo.net/

会期終盤 11/26 土曜の午後、ようやく行けました。


最寄駅「四谷三丁目」には消防博物館があるけれど、訪ねたことは無い。歩いて数分の「東京おもちゃ美術館 」(旧四谷第四小学校)にはイラストレーターのイベント開催の折に出かけた。その手前、メイプル花上2階のギャラリーが「深淵」への入り口。


写真作品は、彼女がこれまで個展を開いた「オルトメディウム  https://altmedium.jp/(高田馬場)での真っ白な背景ではなく、数々の展示の痕跡を残した壁面に掲げられていた。


写真から感じたこと…  
森に漂う気配を観る。
海に繋がる回路を感じる。
足下の道に魅了される。
陽を浴びる葉脈の声を聴く。
シャッターを切る時間を共有する。
どこかに仕舞った記憶を探す。
など…


余談だが、今春発行の「別冊太陽  https://amzn.to/3Fiqfvk 」の森山大道特集タイトルは『写真とは記憶である』である。


また、高砂淳二* はNHK番組のインタビューで「映される対象と写真家は鏡のような関係」だとこたえていた。今回の展示を観て、似たようなことを感じた。
[ * ロンドン自然史博物館主催の写真賞「Wildlife Photographer of the Year」2022年度自然芸術部門で最優秀賞を受賞](『PLANET OF WATER』 < https://amzn.to/3UOsBb9 >)


そうそう、ギャラリーの名に冠された「ニエプス **」とは、言わずと知れた写真史に名を残した人物名である。
[ ** 1827年に世界初の写真『ル・グラの窓からの眺め』を撮影]


ちなみに「みゆきちゃん」とはハイキュー(排球)つながり。公共体育館の一般開放バレーボールで知り合った。スポーツを通じての関係だ。


河村要助の団扇が粋な河内音頭の会場で何度か訪れたことのある錦糸町。その駅近くの墨田区総合体育館で行われた練習試合後の飲み会帰りに「わたし、しゅうちょうの後輩になるカモです」と言われた。


翌春その通りになり、現役看護師だった彼女はムサビに社会人として入学。ぼくの時代にはなかった「映像学科」だ。卒業制作では優秀賞を受賞。優しげな笑顔の奥にパワフルなエネルギーが満ちている写真家です。


会場で販売していた写真集が好評!在庫が限られていたので、増刷分を予約。二種類ある表紙はどちらを選ぼうか…    楽しく悩みながら待つことにし、すっかり夕方となった光のなか、歩いて新宿へと。

[2022.R04.12.11]
… 訪れてからアッという間に師走!


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【参考】
増補 20世紀写真史 (ちくま学芸文庫)  https://amzn.to/3VPmJ2q
Pen 2020年9/1号 [完全保存版 21世紀・写真論]  https://amzn.to/3Ye0819
カラー版 世界写真史  https://amzn.to/3ULyl5q
日本写真史 上  (中公新書)  https://amzn.to/3FHkDvQ
日本写真史 下  (中公新書)  https://amzn.to/3HuKAQH


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