彫られた大地を塗り尽くせ

HUIT展「#42」

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●展：HUIT（ユイット）展「＃42」
●時：2022［R04］11/16 Wed. 〜 11/27 Sun.
●所：ギャラリー澄光
　東京都世田谷区奥沢4-27-12

版画展を観た後、下北沢へ。この街も変化の過程にあり、駅前の歩道は工事のための仮通路だらけ。すでにそこから大勢の人人人！そ田園調布の隣駅「奥沢」から歩いて１分かからないギャラリー「澄光（ちょうこう）」へ。小雨が全く気にならない距離だ。

素敵な二人組、HUIT［ユイット］の展示会。

黒くぬれ！[ Paint It Black ] と歌ったのは The Rolling Stones ですが（＊日本では RC Succession 忌野清志郎が日本語訳で発表）HUITの基本的な作品は、色で塗り尽くされています。

主たる線は、地形に例えればさしずめ尾根。そこがくっきりと黒い輪郭として描写。すでに絵の骨格として成り立っているのだが、そこに留まらない。平地として削られた大地に明快な彩色が施され、埋め尽くされていく。世界がどんどん色に満たされ、キャラクターたちが語り、音を奏でだす…

それを象徴する大作が「森の音楽会」。色とりどりの動物たちは、澄み通った音の響きに満たされ、幸せそうだ ♪
二人の手によって生まれた、カラフルで、おしゃべりで、たのしさに包まれた「彫刻画」は、どこか小さな邑（むら）の日常を背負いギャラリーに出向いてきたようだ。

一方で、陶器の小物たちは、落ち着いた風合いながら個性的な表情の造形として存在。ちょっとしたポーズが愛らしく、キュート！場を和らげてくれるのです。

DM に登場しているちいさなちいさな オブジェは、まるで運動場に飛び出してきた子どもたちのよう！みんなで出迎えてくれます。お見逃しなく。

ユニット名について、ご本人たちに確認してませんが「huit 」の語源を調べてみると…
ラテン語の octo であり、意味は「8」とのこと。

ちなみにOctoberは『グレゴリオ暦とユリウス暦の10番目の月《中略》その名前は、古代ローマ暦の 8 番目の月であったため、ラテン語の10［octo ＝ 8 ］ に由来』（Wikipedia参照）だそうです。オマケ情報でした。
［2022.R04.11.21］

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【参考】
◎ローリングストーン  https://amzn.to/3GsyM0W
◎RC Succession  https://amzn.to/3EQcRQc
◎忌野清志郎  https://amzn.to/3EOmVJj

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